◇ ブルガリア・カザンラックのバラの谷で元気に育っているダマスクローズは「カザンラックローズ」とも呼ばれています。但し、学名は一つしかありません：ROSA DAMSCENA MILLです。 このバラは多年草で（５０年間以上）、根は深さ４−５ｍまでに伸びています。地面の上の部分は１.５−２ｍ以上に伸びています。
◇ 移植に対しての一般情報：カザンラックローズは多年草ですので、土により、苗を移植する前に土を深く（５０〜７０ｃｍ）耕した方が良いです。日本の土の場合は５０ｃｍに設定した耕運機で充分だと思います。苗の移植のベストシーズンは１０月２０日から１１月末までです。春の移植に対してはブルガリアではお薦めしてはいないのですが、これは気候が原因です。ブルガリアの春は温暖で乾燥していますが、日本の春はブルガリアに比べ涼しく、湿度が高いので、日本では春の移植にも問題がないと思います。
◇ 苗の間の距離に対して：ブルガリアで産業用のバラ（農業機械使用）として栽培しているので苗の間の距離は５０−６０ｃｍで、苗列の間の距離は２００−２６０ｃｍです。すると１０００平米あたりは５７０−６５０本苗を植えることが出来ます。３才の苗の根は深く伸びますが、横には５０ｃｍまでしか伸びないので、苗列の距離は最低５０ｃｍまでに出来ます。すると今回の植え方は５０ｃｍX５０ｃｍが最適です。３年間までに苗の成長に対しては影響がないと考えられます。
◇ 苗のベッド（土の中の深さ）：基本として苗の枝が始まるところ（茎が終わるところ）を５−６ｃｍぐらい地面の下に植えます。他の植物を植えるときと変わらず、苗の根の周りに良い土（肥料など）を選んで、手で土をしっかり押します。根と土の間に空気が残らない為です。苗の枝が地面の上に５−６ｃｍ出るようします。最後に苗の枝をカバーする為、柔らかい土を手でまわしかけます。すると苗が見えなくなりますが苗の所が小さい丘になります。これは苗のブランケットと呼ばれ、寒い時に苗を守ります。
