高級香水の原料として使われているローズオイルを蒸留するときに、副産物として作られるのがバラの蒸留水“ローズウォーター”です。
ブルガリアの首都ソフィアから車で3時間ほど走ると、なだらかな山脈に挟まれた“バラの谷”と呼ばれるダマスクローズの一大生産地に辿りつきます。この地域では毎年5月下旬のバラ収穫期になると、夜明け前から老若男女がバラ摘みに勤しみます。
作業は一つ一つ手摘みで行われ、日が昇る前に終了します。
なぜなら太陽が昇ると気温が上昇し、バラに含まれる精油成分が揮発してしまうからです。こうして集められたバラをその日の午前中に水蒸気蒸留し、ローズオイルを抽出します。
現在、ローズウォーターはモロッコ、トルコ、中国、フランスなどでも抽出されていますが、ブルガリア産ローズウォーターはその質の高さから全世界の消費量70％を占めています。まさにブルガリアの代名詞と言えるでしょう。
昔ながらの伝統的蒸留方法を重んじるバラの谷では、近代的設備の工場はあまりありません。
私たちが紹介しているローズウォーターは、バラの谷の工場の中でも一番の近代的設備と品質管理で定評のあるEnio Bonchev社により蒸留された商品です。
今回の商品化に当たり、通常副産物として作られるローズウォーターを、ローズウォーターのためだけに蒸留しました。純度の高い、良質の仕上がりとなっております。

※Enio Bonchev社のローズウォーターにはブルガリア国立バラ研究所の鑑定証がついています。ご 希望の方にはコピーを差し上げますので、どうぞご連絡ください。